心理学者たちの判断
グッドシュタインとブラジス(1970)は、無作為に選ばれた千名のアメリカ心理学会員に、占星術のある研究に関する質問紙をどのように送ったかを記述しています。
心理学者たちは、その研究の質と科学的価値を評定させられました。
それは、誕生したときの惑星が、その後、おおきくなってからの職業に関係づけられるかどうかという問題を扱っていました。
その研究は、実際には、架空のものであって、二つの質問紙が準備されました。
質問された心理学者たちの半分の人びとにそれぞれの質問紙が送られました。
一方の質聞紙では、惑星と職業選択との結びつぎを示す証拠が実際にあることを表わす結果が挿入されました。
もう一つの質問紙は、結果が結びつきを示していない点を除き、同じでした。
心理学者たちの判断は客観的であろうと期待されたが、その検査はそうでないことを示した。
多くの心理学者が雑なコメントを加えて無回答の質問紙を返送した。
わずか282名が使用可能な回答を送り返した。
同じ研究であるにもかかわらず、否定的な結果を示した研究を送付された人びとのほうが、その研究を、よく計画され、妥当性も高く、より適切な結論に達するものであると評定した。
偏見を示すこの証拠は、心理学者のうちのある人びとによってつけ加えられた感清的コメントと結びつき、それがきっかけになってグッドシュタインとブラジスは、「批判的思考に対する偏見と感情の悪影響をよりよく知っているはずの心理学者が、他の科学者仲間と同じくらいの客観的態度しかもたず、同じ程度の先入感をもっていることは不幸である」と書いたのでしょう。
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